看護研究の成果を発表する際に、論文としてまとめるよう求められることがあります。「医学論文なんて書いたことがない」という人でも、7つの要素がきちんと含まれていれば問題ありません。

1つ目は「研究テーマ」です。読者がこの箇所を見て研究のテーマをある程度予測できるようなものにしましょう。ただし、これはあくまでタイトルなので、長々としたものにならないよう注意する必要があります。2つ目に書くのは「序論」です。この研究を行った背景やその意義を説明しましょう。また、研究の成果が生み出すメリットなども解説します。

続いて3つ目に「研究方法」を取り上げます。研究で活用したデータをどのように収集し、どのような方法で分析したのか、なぜその方法を選んだのかといった点を説明しましょう。また、研究に際して設定した各種条件などもここで伝えます。4つ目の要素は「分析結果」です。分析によって明確になったことを伝えましょう。その際、研究に関連した明確なエビデンスを示すため、グラフや図解などを用いると効果的です。

看護研究の論文に含めるべき5つ目の要素は「考察」です。「分析結果」ではあくまで客観的な事実のみに言及するのに対し、「考察」では結果に基づく自分なりの解釈や考え、看護の現場においてどのように活用したいかといった点を含めることができます。6つ目の要素は「要約」です。ここは研究方法から考察までを短い文章でまとめたものになります。ただし、既出の文章とまったく同じ表現を使うと「手抜きをしている」と思われてしまうので注意しましょう。最後に「文献」です。本文内で減収しているか否かに関わりなく、研究で活用した資料はすべて記載します。